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    Perfume「SEVENTH HEAVEN」

    SEVENTH HEAVENについてのっち(大本綾乃)がこう言っていた。

    「君のためなら死ねるっていうすごいラブソング。
     中田さんも『踊りながら泣ける』っていってました。」

    私がSEVENTH HEAVENを聞いて思い浮かぶ映画がある。
    ボニーとクライドという実在した銀行強盗のカップルを描いた映画だ。
    「俺たちに明日はない」を見て主演のフェイ・ダナウェイにいかれた。
    そして映画そのものにいかれてしまった。

    114251268215824779.jpg

    「君はただの女じゃない、僕と一緒に何かを求め続ける女だ」

    農家の5男坊、チンケな強盗で刑務所からでてきたばかりの男、格好つけるだけで精一杯のクラウドが言った。
    いつか歌手になるのを夢見て、場末の飲み屋でウエイトレスの制服を着て退屈な日々をおくるボニーの瞳が光る。
    世界は大恐慌の真っ最中、職はなく、夢は枯れはてていた。
    強盗に入った銀行まで倒産している世界、弱者が生き延びるには忍耐と服従が必要とされた時代だ。
    警察の追跡を振り切り、最高の走りをみせるフォードV8での逃走劇。
    のどかな前半の逃走劇によぎる影。
    ボニーはクライドを求め、クライドはその度にボニーに背を向ける。
    結ばれることのない二人。
    やりたくてもできない、性的不能者のクライド。
    落ち着いて眠れる居場所のない二人に、夜は長い。

    img_106036_11134210_2.jpg

    強盗と逃走劇のスリルに身を任せるロードムービーは、追いすがる銀行員をクライドが射殺した時に終わる。
    一躍、新聞の一面に登場し二人はアメリカ中に知れ渡り、社会から追われることになる。
    「俺は人を殺してしまった! 巻き添えにしたくないから今のうちに母親の所へ帰れ!!」とクライド。
    「帰らない!」とボニーはいう。
    二人は抱き合うが、肉体的に結ばれることはない。

    クライドの兄夫婦とチームを作り、バロウファミリーとして銀行強盗を繰り返す。
    兄夫婦と旅に途中で拾った車オタクのニコルの5人の生活。
    兄嫁のヒステリックな言動がボニーには生理的に受け入れられずイライラが募る。
    いがみあう家族のやるせなさ。
    そして、警察の包囲網は執拗で休まる時を与えない。

    img_570238_22199653_2.jpg


    逃げ回る生活のある日、草原の中でボニーが失踪する。
    クライドが見つけた時にボニーは少女のように震えていた。
    「お母さんに会いたいの」

    どこか牧歌的で天国のような牧場で家族と再会する。
    のどかでピクニックのような再会を皆、楽しんでいた。

    ボニーはお母さんの家の近くに家を持ちたいという。
    「そんなのすぐに捕まっちゃうよ、そりゃ無理だよ、
     一生逃げ回るしかないよ、そうだろ?」
    その言葉にボニーは母との別れを覚悟する。

    流行の服を身にまとい銃を構えてポーズをとる写真を新聞に送りつけ、二人は注目の的になる。
    ボニーのモガ風のベレー帽は彼女のトレードマークになった。
    大はしゃぎをする二人の挑発が警察の神経を逆なでする。

    8af8b16075318bfc24a75df94afbd3b0.jpg


    ついに執拗な包囲網は彼らを補足し銃撃線の末、兄は銃殺され、兄嫁は失明し警察に捕まる。
    傷を負った二人は相棒のニコルの実家に転がりこむ。
    つかの間の平安が二人に訪れる。

    ボニーが新聞に投稿した詩を読む。

     いつの日か二人は共に倒れ、並んで葬られる。
     一握りの人には 悲しみ
     法の基にあるものには 安堵
     そしてボニーとクライドには 死

    詩が載った新聞が風に舞う草原の中でクライドは叫ぶ。
    「これが僕の一生だ、これで全部だ、それを君が書いてくれた。
     二人はみんなの語り草になるんだ」

    oretatini3.jpg

    クライドはボニーに結婚を申し込み、初めて二人は肉体的に結ばれる。
    その夜、普通に生きられた時の夢を語り始める二人がいた。

    フォードV8に乗り、はしゃいで片方が外れたサングラスをかけたクライド、
    ボニーは林檎をかじり、クライドと共に林檎を食べる。
    待ち受ける死に向かって。

    パンクしたトラックの傍らでにこやかに手を振る相棒ニコルの父がいた。
    クライドは車を止め、林檎をかじりながら近づく。
    急にトラックの下に通報者のニコルの父が潜り込む。
    近くの茂みから鳥が羽ばたく、
    一瞬の静寂、見詰め合う二人。

    茂みの中から無数の銃弾が二人を襲う。
    手や足を銃弾が貫き穴をあけていく、
    顔の頬や額の皮を裂き、骨を砕いていく。
    ボニーの元にかけよろうとしたクライドを銃撃の風圧が吹き飛ばし、
    倒れ伏すことすら許さない。
    クライドを呼ぼうとしたボニーの身体を座席に叩きつけ、
    流行の服をズタズタにして穴をあけていく。
    パトカーを鼻で笑って振り切ってきたフォードV8の車体を揺らし、
    銃弾が駆け抜けていく。
    地面に転がったクライドの身体を容赦なく銃弾が叩きつけ、
    ホコリのように肉片が飛びはねる。
    座席から転げ落ちるボニーを襲う銃弾は、
    激しく死のダンスを躍らせる。
    誰からも認められなかったクライドのチンピラな過去を鉛の玉が貫く。
    いつか自分をわかってくれる誰かを待ち続けたボニーのプライドに銃弾がめり込む。
    ほんのささやかだけど大切にしたかった二人幸せを撃ち抜いていく。

    恋人達にいつか訪れる永遠が死であるかのように
    二人が犯した罪と等価原則であるかのように
    87発の銃弾は二人の身体に埋め込まれる。

    撃ちつくされた銃撃の嵐の後、
    クライドの身体はゆっくりと呼吸するように地面に着地し
    ボニーの身体は座席からずり落ち、
    最後のダンスのステップを踏む。

    bc_last.jpg


     どれだけ君のこと想い続けたら
     やわらかい 言葉じゃなくてキミに届く
     もしもね この願いがちゃんと叶うなら
     はじけて消えてもいいよ SEVENTH HEAVEN

    踊りながら泣ける歌、それが「SEVENTH HEAVEN」という歌だ。


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    2012.11.11 | コメント(4) | トラックバック(1) | Perfume

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